繊維特性に起因する苦情から-1

有限責任中間法人 日本繊維技術士センターの 
顧問 松尾 繁 氏が執筆されました。
【繊維特性に起因する苦情から】
の内容を松尾繁氏のご了解を得まして記載させいいただきます。
内容は生地の種類別に記載されていまして、『綿』、『麻・毛・絹』
、『再生繊維・アセテート・ポリエステル』、『ナイロン・アクリル』
と四つに分かれています。
きっと皆さんにとって参考になることと確信しまして松尾氏にご無理を
お願いしまして記載させていただくことになりました。
このブログにて改めて感謝の意を表します。
【綿の特性に係わる品質苦情】
綿の化学組成はセルロースである。植物繊維である麻や再生繊維
であるレーヨン、リヨセル、キュプラの化学組成もセルロースであり
、これらを総称してセルロース繊維ということもある。
綿の生産量はポリエステルに次いで多い。
吸湿、吸水性に富むので汗をよく吸水し、肌触りがよく、耐洗濯性があり、
漂白しやすいので白はもちろん、染色(反応染料を使用した場合)によって
幅広い色相が得られるので、カジュアルウエアーからフォーマルウエアー
、外衣から下着まで多様な用途に使用されている。
一方、着用、洗濯性の課程で膨潤収縮(吸水すると繊維は膨潤し
、布が収縮する現象)する、しわがよる、フィブリル化(毛羽立ち)しやすい、
合成繊維のようなセットの効いたプリーツ加工ができないなどの問題がある。
テキスタイルやアパレルになるまでの行程で、新規特性を付与する加工
(シルケット加工、抗菌防臭加工、消臭加工など)や欠点を補うための加工、
(防縮加工、形態安定加工など)が施されるので苦情の内容や原因も複雑で多いが
ここでは綿本来の特性に起因する苦情に絞って説明する。
  1 『変退色に関する苦情』
アパレルの変色と退色が目立つようになると外観が悪くなり着用しにくくなる。
変退色は光、、洗濯、ドライクリーニング、汗、摩擦、酸化窒素ガス、塩素(漂白剤、、プール水、水道水)、海水、着用、経時変化などの作用によって問題が生じる。
通常の変退色は染料や染色条件と関連して生じるもので必ずしも綿の特性と直接
関連するものではない。
綿に用いられる染料は、直接染料、バット(建染)染料、硫化染料なども使われるが
、工業的な染色では鮮明な色相から濃色まで幅広い色相が得られることや染色堅牢度が比較的よいという理由で反応染料が用いられる。
反応染料は他の繊維でも用いられるが、綿は製品として量も多いのでこの項で説明する。
   1-1 【染色堅牢度が合格でも苦情】
変退色や汚染をできるだけ防止するために、業界や企業で定めている染色堅牢度基準値に合格する染料を選定して染色する。
しかし、これらの基準値は最低基準値であり、染料や染色技術の限界も考慮して
決められることもあるので、基準値をクリアしたからといって絶対に変退色せず苦情
が出ないということて゛はない。
合格しても着用条件によって変退色する場合があり、また個人の判断基準の違い
により苦情になることがある。
以降苦情全般に言えることであるが、品質基準に合格しているからというだけで
苦情が解決できるわけではない。
以後、順次、問題点や苦情を載せさせていただきます。

 

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