繊維特性に起因する苦情から-3

有限責任中間法人 日本繊維技術士センターの
顧問 松尾 繁 氏が執筆されました。
【繊維特性に起因する苦情から】
の内容を松尾繁氏のご了解を得まして記載させいいただきます。
内容は生地の種類別に記載されていまして、『綿』、『麻・毛・絹』
、『再生繊維・アセテート・ポリエステル』、『ナイロン・アクリル』
と四つに分かれています。
きっと皆さんにとって参考になることと確信しまして松尾氏にご無理を
お願いしまして記載させていただくことになりました。
このブログにて改めて感謝の意を表します。
    『綿製品の場合』
   1-4   【金属ボタンやファスナーによる変退色】
金属のボタンやファスナーが使用されているブルゾンでは、着用中の汗、
雨または洗濯後濡れたまま放置されるとその水分によって、付属品の金属
(銅成分など)がごくわずかイオン化して反応染料の色素を分解して変退色する。
また金属のネックレスが汗で濡れたTシャツと接触する部位も同様の理由で
変退色することがある。
一般に紺色はピンク系の色に変色する。
濡れたまま放置せず、できるだけ早く乾かすことが必要である。
   1-5   【染色に関連する汚染・移染・色なき・染みだし・ブリーディング】
一旦生地に染着した染料が洗濯やドライクリーニングによって繊維から
離脱して同浴で洗っている他の衣料を汚染するとか、先染め縞柄やプリント
(捺染)では色糸や柄の染料が周りに染みだして色なきする。
汚染を減少させるには、①湿潤堅牢度の良い染料を選定し、②未染着の染料は
染色後のソーピングで十分洗い流す③染料の溶出を防止するためにフィクス処理
などを行うなど゛の方法がある。
特にに濃色の場合はソーピングを十分行うことが大切である。
反応染料は、長期間にわたり保管すると、染料が加水分解し色なきを生じた
ことがあったが、その後、染料が改善されてこの種の問題は見られなくなった。

 

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