繊維特性に起因する苦情から-7

有限責任中間法人 日本繊維技術士センターの
顧問 松尾 繁 氏が執筆されました。
【繊維特性に起因する苦情から】
の内容を松尾繁氏のご了解を得まして記載させいいただきます。
内容は生地の種類別に記載されていまして、『綿』、『麻・毛・絹』
、『再生繊維・アセテート・ポリエステル』、『ナイロン・アクリル』
と四つに分かれています。
きっと皆さんにとって参考になることと確信しまして松尾氏にご無理を
お願いしまして記載させていただくことになりました。
このブログにて改めて感謝の意を表します。
    『綿製品の場合』
     損傷に関する苦情
   3-2    【Tシャツの穴あき】
天竺のTシャツで、編糸1本だけ切れて小さな穴あきになった苦情例がある。
穴あき部分を詳細に観察しても、焦げ、薬品(硫酸)、引っかけ、
毛羽立ち、編み目のの乱れ、摩擦の形跡は見られない。
切断部分の編糸から金属成分が検出され、その部分の繊維が濃く染まるようであれば酸化セルロースになって脆化したものと判断される。
原反の晒し工程で、過酸化水素で漂白が行われるが、井戸水に含まれる
極少量の鉄分が偶然原反に付着し、その部分が漂白時に酸化作用を受け
脆化したものと思われる。
販売された時点では穴あきはわからなかない。
着用、洗濯時にかかる力やもみ作用で完全に編糸が切断し
穴になったと考えられる。
  
          【形態安定性に関する苦情】
    4-1   【ゴム編みの伸び】
セーターで襟ぐり、袖口、ウエスト裾などに ゴム編みが用いられる。
新品時はゴム編み部分に伸縮性もあり、しまりがあったが、洗濯したら
ゴム編みが伸びてしまいだらしなくなったという例は多い。
毛の場合は、スチームを当てることによって伸縮性をある程度回復させることができるが、綿のセーターは元に戻すことができない。
編物設計条件を十分検討して伸縮低下しないゴム編を網成することが必要であるが、実際には難しい。
ゴム編以外の組織にするとか、またはゴム編にポリウレタン弾性糸を挿入して、
伸縮を維持することが必要である。

 

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