有限責任中間法人 日本繊維技術士センターの
顧問 松尾 繁 氏が執筆されました。
顧問 松尾 繁 氏が執筆されました。
【繊維特性に起因する苦情から】
の内容を松尾繁氏のご了解を得まして記載させいいただきます。
内容は生地の種類別に記載されていまして、『綿』、『麻・毛・絹』
、『再生繊維・アセテート・ポリエステル』、『ナイロン・アクリル』
と四つに分かれています。
、『再生繊維・アセテート・ポリエステル』、『ナイロン・アクリル』
と四つに分かれています。
きっと皆さんにとって参考になることと確信しまして松尾氏にご無理を
お願いしまして記載させていただくことになりました。
お願いしまして記載させていただくことになりました。
このブログにて改めて感謝の意を表します。
『綿製品の場合』
【形態安定性に関する苦情】
4-2 【Tシャツのウエール曲がり】
丸編み機で編成される筒状布はウエール(たて)、コース(よこ)
が直角になるように矯正して仕上げ、裁断・縫製するが。
が直角になるように矯正して仕上げ、裁断・縫製するが。
Tシャツになって洗濯すると、袖下縫いや肩線がねじれてくるものがある。
筒状布のウエールとコースを直角に矯正しても編糸の撚止や組織のセット
が十分行われていなかったために洗濯で編み上がりの斜行した状態に戻った
ものである。
が十分行われていなかったために洗濯で編み上がりの斜行した状態に戻った
ものである。
なお、この場合編み糸が単糸使いであれば撚り止めセットが十分行われているか
チェックすることも必要である(スナール指数の測定)。
チェックすることも必要である(スナール指数の測定)。
双糸使い、ダブルニットではほとんどこの現象は見られない。
ウエール曲がりが綿ばかりではなく、毛100%のセーターでも起きる。
4-3 【Tシャツのコースの傾斜】
Tシャツ生地は通常丸編のシングルニット(天竺)で、網立て後、筒状に開いて
編み物と同じように平面にして裁断し縫製する(カットソー)。
編み物と同じように平面にして裁断し縫製する(カットソー)。
丸編みは機械が一回転する毎に20~30コースの編み目ができるのでウエールと
コースは直交せずやや傾斜する。
コースは直交せずやや傾斜する。
ウエールを垂直して裁断し、Tシャツに仕立てると裾線は水平ではなく傾斜するので
、「着ていると体が傾いているようで気になり、直しながら着るので疲れる」という
苦情が出る。
、「着ていると体が傾いているようで気になり、直しながら着るので疲れる」という
苦情が出る。
またコースを水平になるように裁断・縫製するとウエールが曲がる。
子供ものでは多少のウエールやコースの傾斜は特に問題にならないが、高価商品
の場合は目立つと苦情になる。
の場合は目立つと苦情になる。
4-4 【スカートのプリーツ消失】
綿のプリント織物に細かいプリーツをつけたロングスカートが「雨に会ったら裾の
プリーツが取れた」という苦情があった。
プリーツが取れた」という苦情があった。
綿は親水性で合成繊維のような熱セット性がないので、着用中に雨にあったり
洗濯するとウエストのプリーツが混み合った部分を残して下のの方のプリーツが
取れる。
洗濯するとウエストのプリーツが混み合った部分を残して下のの方のプリーツが
取れる。
細かいプリーツの場合は一度取れるとアイロンがけで直すことはできない。
販売店では「それで゛はギャザスカートとして着てください」といわれたが、
プリーツスカートとして購入したものであるから納得できないというものであった。
プリーツスカートとして購入したものであるから納得できないというものであった。
綿でプリーツ加工する場合は樹脂加工などを行いプリーツの保持性を持たせるが、
ポリエステルやナイロンのような水に対して耐久性のあるセットはできない。
ポリエステルやナイロンのような水に対して耐久性のあるセットはできない。
熱セット性ない天然繊維の製品には、後で修復のできない細かなプリーツは企画
すべきではない。
すべきではない。
住所・アクセス
営業時間
月〜土 7:00〜19:30
※定休日:日曜・祭日
