繊維特性に起因する苦情から-19

限責任中間法人 日本繊維技術士センターの
顧問 松尾 繁 氏が執筆されました。
【繊維特性に起因する苦情から】
の内容を松尾繁氏のご了解を得まして記載させいいただきます。
内容は生地の種類別に記載されていまして、『綿』、『麻・毛・絹』
、『再生繊維・アセテート・ポリエステル』、『ナイロン・アクリル』
と四つに分かれています。
きっと皆さんにとって参考になることと確信しまして松尾氏にご無理を
お願いしまして記載させていただくことになりました。
このブログにて改めて感謝の意を表します。
        【 麻 ・ 毛 ・ 絹  】
  4.  毛の特性に係わる品質苦情
4-1  羊毛(ウール)の特性に関する苦情
4-1-9    純白のセーター
 スキーに純白のセーターを着て行き、その後着用せず保管していたら
黄変したという苦情がある。
原毛は黄味を帯びているので還元漂白や蛍光剤で白くする。しかし、羊毛(ウール)
は経時変化で黄変するという性質があると同時に、晒し戻りや蛍光剤の退色で元の
黄味がかった色に戻る。
黄変した場合漂白するが、羊毛の場合は綿の酸化漂白と異なり還元漂白を行うので、
通常家庭では行わない。
純白のセーターは見た目にはきれいであるが、月日を経ると黄変するので、羊毛製品は純白に仕上げない方がよい。
4-2     特殊獣毛の特性に関する苦情
 特殊獣毛を使用した衣類は、風合いの柔らかさや希少価値の観点から我が国では
高級品扱いされ、昭和50年後半にブームとなり獣毛入り製品が多く販売された。
4-2-1  カシミヤの混用率
 カシミヤ山羊は元来高地山岳地帯に棲み、その下毛は細くて柔らかく、1頭から
数百グラムしか採毛されないためね製品価格は高くセーター、オーバーコート、毛布
などに使用されている。
「カシミヤ100%」と表示されかつ価格が安い場合は、ほんとうにカシミヤ100%だろうか
と疑われ、組成成分による確認が求められる。
カシミヤの鑑別は最近ではDNAによる方法もあるが、顕微鏡で繊維の側面を見ながら
他の繊維分離するので、熟練を要し手間がかかり鑑別料金は高い。
平成19年1月に新聞に回収・返金のお詫び広告を出した例にカシミヤ100%表示されたセーターの組成を試験して見ると、カシミヤの混用率は100%ではなく表示よりはるかに少なかった。
仕入れ・販売するときは組成が確認できる試験成績を取り寄せ確認するとともに保管しておくことが必要である。

 

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