繊維特性に起因する苦情から-26

有限責任中間法人 日本繊維技術士センターの
顧問 松尾 繁 氏が執筆されました。
【繊維特性に起因する苦情から】
の内容を松尾繁氏のご了解を得まして記載させいいただきます。
内容は生地の種類別に記載されていまして、『綿』、『麻・毛・絹』
、『再生繊維・アセテート・ポリエステル』、『ナイロン・アクリル』
と四つに分かれています。
きっと皆さんにとって参考になることと確信しまして松尾氏にご無理を
お願いしまして記載させていただくことになりました。
このブログにて改めて感謝の意を表します。
        【 再生繊維・アセテート・ポリエステル  】
  6   再生繊維の特性に係わる品質苦情
 再生繊維にはセルロース系とタンパク質系があるが、工業生産されているのはセルロース系で、木材パルプを原料として作られるレーヨン(ビスコースレーヨン)、レーヨンを改したポリノジック、精製セルロースと呼ばれるリヨセル、そして綿リンターを原料とするキュプラ(銅アンモニアレーヨン)、がある。
レーヨンは最初フランスにおいて絹に替わる繊維として研究・開発された。
わが国では明治の終わりごろから大正にかけて製造が始められ、人造絹糸(略して人絹)と呼ばれ、1937年には世界一の生産量を誇ったこともあるが、コストがかかることや合成繊維が生産されるようになったことから、1970年頃から生産を中止する繊維メーカーが続出した。
 レーヨンは化学繊維の中では歴史があるので、しわがつきやすいこと、膨潤収縮が大きいこと、湿潤強度が低いことなどの短所は知られている。
第二次世界大戦後の昭和20年代はモノ不足の時代で、レーヨンフィラメントは人絹(人造絹糸)、またステープルファイバーはスフと呼ばれて多くの衣料用途に製品化され、繊維メーカーの業績は好調であった。
しかし、レーヨンは上記の品質上の問題点があったため消費者にはよいイメージで受け入れられなかった。
肌触りがよく、ドレープ性があり吸湿性がよいことから、合成繊維の時代になった現在でも婦人服を中心としてヨーロッパから直輸入品が販売されている。
 キュプラは主としてフィラメントで用いられ、紳士服や婦人服の高級裏地(先染め)やランジェリー分野ではいくつかの同じブランドが長く継続したことがあった。
しかし、裏地は現在ほとんどポリエステル無撚糸織物(タフタ)になり、ランジェリーのスリップなどは着用習慣が変わって着られなくなり、販売されているとしてもナイロンなど他の繊維に替わっている。
 リヨセルはヨーロッパで溶液紡糸により製造されている繊維で、溶剤は回収して再利用され産業廃棄物を排出しないためエコ繊維でもある。
分子の重合度や結晶化度が大きくなり、レーヨンの短所が改善されているが、摩擦されると繊維がフィブリル化して毛羽立ち、白っぽくなるので、濃色の衣類では問題になる。
 現在再生繊維はそれぞれの特徴を生かして独自の商品を展開しているが、販売量が少なくなったこともあり、繊維の特性に関する苦情は少ない。

 

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