繊維特性に起因する苦情から-33

有限責任中間法人 日本繊維技術士センターの
顧問 松尾 繁 氏が執筆されました。
【繊維特性に起因する苦情から】
の内容を松尾繁氏のご了解を得まして記載させいいただきます。
内容は生地の種類別に記載されていまして、『綿』、『麻・毛・絹』
、『再生繊維・アセテート・ポリエステル』、『ナイロン・アクリル』
と四つに分かれています。
きっと皆さんにとって参考になることと確信しまして松尾氏にご無理を
お願いしまして記載させていただくことになりました。
このブログにて改めて感謝の意を表します。
        【 再生繊維・アセテート・ポリエステル  】
8    ポリエステル繊維の特性に係わる品質苦情
 8-3  形態変化に関する品質苦情
 8-3-1   紡績糸織編物のピリング
 ピリングは紡績糸織編物の毛羽が次第に出てきて繊維の先が互いに絡まって
毛玉(ピル)が出る現象である。
ポリエステルが生産されるようになった昭和30年代は、ポリエステル/綿、ポリエステル/毛の混紡品のピリングが問題になりその解決に追われたが、原反の仕上げ工程で毛焼きむ、毛刈りを十分に行うようになってからピリングの問題はほとんどなくなった。
毛玉ができても自然に脱落すれば問題にならないが、ポリエステルやナイロンは強度が大きいため毛玉が脱落せず増えるばかりで外観が悪くなり問題になる。
毛玉を脱落させるためポリエステルの結節強度を下げたいわゆる抗ピル繊維が製造されたり、また原反加工処理で生地表面の繊維強度を下げたりする方法も行われた。
しかし、現在は原反仕上げ工程における毛焼き・毛刈り処理でピリング抑制効果をあげており特に問題はない。
 8-3-2  加工糸(フィラメント糸)織編物のピリング
  フィラメント糸による織編物は毛羽がないので通常ピリングの問題はない。
しかし、捲縮加工糸織編物の場合は、フィラメント糸を構成する単繊維が集束していないので、衣服を着用しているとき擦られる部分の単繊維が切れて毛羽ができ、毛玉(ピル)になる。
ポリエステル100%加工糸使いのトレーニングウエアや作業着の場合は着用頻度が高いので、例えば作業台の周りで立ち仕事していると台の表面が平滑であっても、いつのまにか衣服の前大腿部当たりの単繊維が切れて毛羽立ち、紡績糸織編物と同じよう毛玉発生する。
 加工糸(フィラメント糸)織編物は、毛羽がないので紡績糸織編物と同じような方法で試験しても毛玉できない。
加工糸織編物で毛羽がでやすいと思われる場合は、予め試験布をエメリーペーパーなと゜で一定の条件で擦ってから試験を行うなどの方法が必要である。

 

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