繊維特性に起因する苦情から-39

有限責任中間法人 日本繊維技術士センターの
顧問 松尾 繁 氏が執筆されました。
【繊維特性に起因する苦情から】
の内容を松尾繁氏のご了解を得まして記載させいいただきます。
内容は生地の種類別に記載されていまして、『綿』、『麻・毛・絹』
、『再生繊維・アセテート・ポリエステル』、『ナイロン・アクリル』
と四つに分かれています。
きっと皆さんにとって参考になることと確信しまして松尾氏にご無理を
お願いしまして記載させていただくことになりました。
このブログにて改めて感謝の意を表します。
             【ナイロン・アクリル】
  9-3  モノフィラメント使いに関する苦情
  9-3-3  ミシン糸
  縫製では生地の色に合わせてミシン糸を用いるので、多くの色のミシン糸
を準備しておく必要がある。
透明なナイロンモノフィラメント糸は生地に関係なく用いる事が出来るので、
海外の衣料品で用いられる。
またブラジャーなどにも用いられることがあり、ミシン糸端が肌に当たりチクチク
するという苦情が出る。
縫い始め、縫い終わりの糸端が表面に出ないように縫製することは難しいので、この種のミシン糸を採用することは好ましいことではない。
もと使用するときは糸端が表面に出ないような縫製仕様にするなど、事前の検討が必要がある。
 なお、ナイロンミシン糸にはモノフィラメントの他に捲縮加工糸(ウーリー)のミシン糸がある。
伸縮性のある布地を本縫いする場合、縫い目伸度を出すためにウーリーミシン糸が下糸として用いられる。
  10 アクリル繊維の特製に係わる品質苦情
 アクリル繊維は柔らかで温かく毛に近い風合いがあり、鮮明な色に染まるのが特徴である。
短繊維(ステーブルファイバー)で使用されることが多く、熱収縮性の異なるアクリル繊維を混ぜて紡績し、収縮差によって嵩性(バルキー性)を出してセーター類や子供・乳幼児服などに商品化されている。
「アクリル」は家庭用品品質表示法では、アクリルニトリル単位を質量割合で85%未満の場合は「アクリル系」と表示される。
「アクリル系」は主として塩化ビニールとの共重合体で難燃性がある。
これらの繊維は有毛織編物(ボアなど)としても多く使用されている。

 

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