丸善舎の米田です。
今回は、シルクのワンピースなのですが、お客様が飲み物をこぼされ、あわてて、濡れた布で拭かれた
とのこと、そのところは白っぽく毛羽立ち、型ジミにもなつています。
シルクや麻や綿などの色の濃い生地は特に注意しないと、うっかりこすったりしますと、生地が毛羽立ち
白っぽくなります。
繊維の束がこすることにより細い枝のような繊維がたばの繊維からはみだしたようになり、それが毛羽立
ちという状態になります。
その修正はかなり難しく、色をその細い繊維になかなかのりにくいのです。
それで、毛羽の白化の状態をわかりにくくするため、油性の膜のようなものをそのところに覆い、光の反
射をしにくくして白化をぼかすようにします。
ですがあくまで一時的な修正で完全ではなく、角度によっては白っぽく見えます。
それに、洗えば、その膜もとれもとにもどります。
ですので、絹、麻、綿のとくに色の濃い品物は、シミが付いたときは、拭かず乾いた布で、上かなシミを
吸い取るぐらいにしておき、後はクリーニング店にお持ち頂く方が間違いなく、生地を傷めずしみ抜き
できるでしよう。
今回のワンピースは濃いグレーで白化し型シミがあります。
細い繊維がでているのがわかるでしょうか
この程度が精一杯でした
住所・アクセス
営業時間
月〜土 7:00〜19:30
※定休日:日曜・祭日